道産子による『北海道遺産』紹介サイト♪

北海道遺産/北海道の馬文化

【北海道遺産/北海道の馬文化】

北海道の馬の歴史は古く、明治期には農耕など開拓の労働者として人々と苦労をともにしてきました。農耕馬の力を試したお祭りばん馬は「ばんえい競馬」に発展し、速さを求めてはサラブレッドの改良が進み、浦河町の「JRA日高育成牧場」では世界に通用する強い馬づくりに取り組んでいます。また馬産地・日高の牧場風景は観光資源にもなっています。ここでは北海道遺産である北海道の馬文化についてお話します。

北海道の豊かな自然、歴史や文化を世界に向けて…

【北海道遺産/ばんえい競走】

体重1トンを超える馬が重りをのせた鉄ソリを引いて直線コースで力とスピードを競う、世界でたったひとつのばんえい競馬。皆さんは「ばん馬」を見たことがありますか?サラブレッドより体格が大きく、重い荷物をグングン引く姿。北海道の馬の歴史は古く、明治期には開拓の労働力として人々と苦労をともにしてきました。北海道開拓時代の農耕馬が現代のレースへ受け継がれ、今では北海道遺産として人々に感動を与えています。

【北海道遺産/ばんえい競走の始まり】

ばん馬は、開拓時代から昭和に至るまで農耕馬として活躍、その力を試した「お祭りばん馬」が「ばんえい競馬」に発展し、現在は、北海道帯広市のみでレースが開催されています。ばんえい競走では一般的な平地競走で使用されているサラブレッド系種などの「軽種馬」や北海道和種の「どさんこ」は使われず、古くから主に農耕馬などとして利用されてきた体重約800-1200kg前後の「ばんえい馬(重種馬。「ばん馬」ともいう)」が、騎手と重量物を積載した鉄製のそりを曳き、2箇所の障害が設置された直線200mのセパレートコースで力と速さ、および持久力や騎手のテクニックを競います。

【北海道遺産/ばんえい競走のレース】

レースは途中に2か所の障害物がある全長200mのコースを、馬が鉄ソリをひいて走ります。スピードだけではなく、馬の引く力と持久力、そして騎手のテクニックが勝ち負けのポイント。速度は人間が歩くのと同じぐらい。コースの間近で見ることができるので、皆一緒に移動しながら、応援にも熱が入ります。緑豊かな北の大地で、見上げるほどの馬体と力強く踏ん張る四肢が勇壮な「ばんえい競馬」。レースは通年開催なのでこれからの時期も楽しむことができます。最近は家族連れや若い人の姿も多くなっています。また、併設されている「とかちむら」では、産直市場や十勝の食材を活かした食事・スイーツが楽しめ、実り豊かな十勝の食に出逢うことができます。

【北海道遺産/ばんえい競走の歴史】

昭和21年
地方競馬施行規則第9条により公営となる。
昭和28年
旭川、帯広、北見、岩見沢市営競馬発足。
昭和38年
旭川U字から直線コースに改善。対面着順写真(スリットスキャン)判定採用。
昭和39年
体型による格付区分を体重制に改正。
昭和43年
帯広、北見、岩見沢、直線コースに変更。
昭和46年
鉄製橇、引木、グラスファイバー製かじ棒の採用。スターティングゲートの設置。
昭和48年
大井競馬場において、ばんえいアトラクションを開催。体重制格付区分収得賞金制に改正。
昭和51年
鉄橇、重量物を全鉄製に改造。
昭和53年
出走馬年齢を10歳以下に制限。宇都宮競馬場において、ばんえいアトラクションを開催。
昭和58年
水沢競馬場において、ばんえいアトラクションを開催。
昭和59年
四市競馬場において相互場外発売開始並びに中央競馬釧路サービスセンターでの場外発売実施。
昭和61年
8月24日岩見沢競馬場において、キンタロー号ばんえい史上初の賞金収得額1億円を達成。
平成2年
金山騎手2000勝達成。(8月7日岩見沢競馬場)タカラフジ号ばんえい競馬2頭目の1億円馬となる。
平成3年
船橋競馬場において、ばんえいアトラクションを開催。
平成4年
ヒカルテンリュウ号ばんえい競馬3頭目の1億円馬となる。久田騎手が自己の持つ年間155勝(元年)のレコードを更新し年間161勝の記録を樹立。尾ヶ瀬騎手が日本プロスポーツ大勝の新人賞を受賞。
平成5年
ばんえい界初の女性厩務員誕生。
平成6年
帯広競馬場走路ヒーティング施行。アサギリ号ばんえい競馬4頭目の1億円馬となる。ばんえい競馬マスコットキャラクター「リッキー」制作
平成8年
久田選手2000勝達成。(1月15日帯広競馬場)マルゼンバージ号ばんえい競馬5頭目の1億円馬となる。金山騎手が久田騎手の持つ年間161勝(4年)のレコードを更新し年間163勝の記録を樹立。とんねるず北見競馬場来場。(7月3日・11月20日帯広競馬場) ばん馬と象の対決。(9月8日帯広競馬場)
平成9年
ばんえい界初の女性騎手誕生。(辻本由美騎手1月11日帯広競馬場デビュー)。金山騎手3,000勝達成
平成10年
サカノタイソン号19連勝達成 フクイチ号ばんえい史上6頭目の収得賞金1億円獲得馬となる
平成13年
フランスで行われた世界ぺるしゅ論大会に招かれ、模擬レース実施。
平成14年
ハロンズ苫小牧オープン。坂本騎手・藤本騎手2,000勝達成。高橋騎手日本プロスポーツ大賞新人賞受賞。佐藤希世子騎手NARグランプリ優秀女性騎手賞を受賞。
平成15年
Aiba小樽・滝川で場外発売開始。大井競馬場ふるさとコーナーで場外発売開始。岩本利騎2,000勝達成。
平成16年
ハロンズ名寄オープン。Aiba中標津・留萌・札幌駅前で場外発売開始。北海道遺産に選定。
平成17年
スーパーペガサス号「ばんえい記念」史上初の3連覇。西弘美騎手2,000勝達成。Aiba千歳・函館港町で場外発売開始 映画「雪に願うこと」東京国際映画祭でグランプリを含む4冠に輝く。
平成18年
ばんえい界初の女性調教師誕生(谷あゆみ調教師)。Aiba江別で場外発売開始。大河原騎手2,000勝達成。スーパーペガサス号「ばんえい記念」4連覇・史上7頭目の収得賞金1億円獲得馬となる。
平成19年
西弘美・謙一 現役親子騎手誕生。帯広市による単独開催へ~旭川市・岩見沢市・北見市撤退。オッズパーク・ばんえい・マネジメント㈱設立 開催業務の一部を運営。

【北海道遺産/日高サラブレッド】

サラブレッドもまた北海道の馬文化の代表格です。白い柵と放牧地、緑に映える厩舎と馬の親子・・・。サラブレッドと日高の牧歌的でのびやかな景観は、北海道らしい象徴的なイメージともいえます。全国の軽種馬生産の約8割は北海道の日高地方で占められているといわれていて、日高地方の道路沿いに車を走らせるだけで、馬たちが草をはむ風景が当たり前のように広がっています。すでに現役を退いた中央競馬のかつての名馬たちに会いに多くのファンも訪れます。日高の門別競馬場では11月15日(木)、ホッカイドウ競馬のシーズン最後を締めくくるビッグレース「道営記念」が開催されます。地元の特産品がたくさん揃う「ひだか特産市」などのイベントも行われます。

北海道民全体の宝物が「北海道遺産」

【北海道遺産/どさんこ】

北海道遺産の北海道の馬文化で忘れてはいけないのが、通称「どさんこ」で知られる北海道和種馬です。日本の貴重な在来馬8品種の一つで、やや小型で強健、荷物を背に載せて運ぶのが得意な馬で、その能力により、北海道の厳しい環境下での開拓に大きな貢献をしてきました。北海道にとって馬は人々の欠かせないパートナーとしてともに歩んできました。最近は自然の中を馬に乗って歩くホーストレッキングなども盛んに行われるようになっており、馬によって、楽しみを、癒しを、そして北海道遺産の新しい北海道の馬文化を生み出そうとしているといえるでしょう。