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北海道遺産/モール温泉

【北海道遺産/モール温泉】

「肌にしっとりとなじむ美人の湯、平原の湯の里-モール(植物性)温泉-」の十勝川温泉。モールとは、ドイツ語で湿原(Moor)のこと。昭和初期には十勝川温泉を含め世界で2箇所しかないといわれていました。ヨーロッパでは肌に腐植物を含む泥炭泥を直接体に塗る美容法の一つが「モール浴」と呼ばれています。「モール温泉」は泥炭(亜炭)などに由来する腐植物(フミン質)を含むアルカリ性の温泉のことで、モール浴に似た効果が期待されることに由来します。日本では最初に十勝川温泉がモール温泉として有名になりましたが、しその後、各地でモール泉が確認されていて、現在では平野の地下の堆積物中からボーリングで湧出する温泉として、あちこちで開発されています。

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【北海道遺産/モール温泉の特徴】

一般に温泉といえば、「硫黄のにおい」、「化学的に酸性で高濃度」というニュアンスがつきまといます。このようなタイプは火山活動に由来する温泉があげられます。これに対して、モール温泉は「石けんのようなつるつる感」、「化学的に低濃度でアルカリ性」などのソフトな感じがあります。湿原(モール)のイメージと結びつき、北国らしい希少な温泉資源として、「次世代に引き継ぎたい有形・無形の財産」であるとして、平成16年度にモール温泉「十勝川温泉」が北海道遺産として選定されました。モール温泉は、泥炭を通して湧出するもので独特の黒っぽい湯が特徴。日本では十勝に代表して見られるほか、石狩平野や豊富町などでも湧出しています。主成分は植物性腐食質で、鉱物成分より植物成分が多いのが他の温泉との違いです。また、熱源は地熱に加えて、地下での植物の堆積物による発酵熱と考えられています。

【北海道遺産/モール温泉の泉質】

泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。適応症は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾患、慢性消化器官、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、観光増進、虚弱体質、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけど。湯を飲用すると慢性消化器弱、慢性便秘、糖尿病、通風、肝臓病に効果があります。

【北海道遺産/モール温泉の保護】

十勝川温泉について古来、アイヌには「薬の湯」という言い伝えがあり、昭和初期より本格的開発が行われ、今では年間約60万人の道内外観光客が訪れる道東を代表する温泉地となっています。モール温泉は温泉の保護と有効利用のために「十勝川温泉集中管理推進協議会」を平成元年に立ち上げ、貴重な資源を大切に守る、自然にやさしい取り組みも進めています。

【北海道遺産/モール温泉の効能】

温泉の分類上では単純温泉や塩化物泉などで、効能などはそれぞれに準じます。モール温泉は石炭の形成途上であり炭化が進んでいない泥炭や亜炭層から源泉を汲み上げるため、植物起源の有機質を多く含み、肌に触れるとツルツルとした感触があるのが特徴です。効能としては認められていません。湯色は飴 - コーラ色を呈し、黒湯のように透明度が極めて低い湯もあります。温泉法に基づくの療養泉の分類についての泉質とは全く別の概念です。これらのうちの一部は、源泉が地下10m前後と極めて浅い層からでも得られること、湯温も30度前後と低いことなどから、地下に封入された化石水による温泉ではなく、自由水が泥炭中の有機物から生じる熱で暖められているのではないかという説がありますが定かではありません。

十勝川温泉温泉について

数百万年前、十勝平野は大きな内湾で、周辺には湿原が存在し泥炭が堆積していました。その泥炭が変化したものが亜炭で、平野の地下深くの亜炭を含む地層からわきでるのが十勝川温泉(モール温泉)です。植物性の有機物を多く含み、琥珀色をもつアルカリ性単純泉~弱食塩泉です。帯広市街など平野中心部の地下1,000mより深い所からわき出る温泉の泉温が50℃前後であるのに対して、十勝川温泉では地下500~700mからわき出るもの55~60℃と、より高温となっています。その理由としては、地下深部に高温部が存在し、その影響で地温が平野中心部より高くなっている可能性が考えられます。そのような高温部は、阿寒-屈斜路火山列に関係する小規模なきれつにマグマなどが上昇し、高温の大きな岩塊として存在していることが想定されます。

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日本のモール泉

  • 十勝川温泉:野付郡別海町十勝川温泉よりも総成分量が多く郊楽苑と言う入浴宿泊施設でのみ入浴できる。
  • 鹿児島県の鶴丸旅館にある鶴丸温泉は九州屈指の高濃度のモール泉と言われている。
  • 東京都大田区や神奈川県川崎市、横浜市にある銭湯の中には、モール成分により真っ黒となっている冷鉱泉を沸かして用いているところがある。それらは黒湯の俗称を持っている。
  • 神奈川県鎌倉市の日帰り入浴施設の稲村ヶ崎温泉等、神奈川県にもモール成分により真っ黒となっている冷鉱泉を沸かして用いている温泉がある。
  • しほろ温泉:帯広市中心部の銭湯の多くも、十勝川温泉とほぼ同泉質のモール温泉である。
  • 東北温泉:青森県上北郡東北町の乙供駅の裏手にある東北温泉は、かなり真っ黒なモール温泉である。
  • 宮城県東鳴子温泉の「赤湯共同源泉」
  • 秋田県大潟村のポルダー潟の湯もモール温泉である事が判明した。
  • 熊本県人吉市や鹿児島県湧水町、それと隣接する宮崎県えびの市にはモール成分を含む温泉が多数、湧出している。
  • 福島県南部一帯では、成分のほとんどがモールである単純泉が多数湧出している。
  • 佐渡佐和田温泉 旅館入海も十勝川温泉と同泉質のモール温泉である。
  • 金沢市の深谷温泉をはじめ市内温泉銭湯の多くにコーヒー色のモール成分が含まれた湯が涌き出ている。周辺では白山市(旧美川町)や津幡町にも同様の湯を利用した温泉施設が存在する。甲府盆地の温泉の多くにもモール成分が含まれる。
  • 福岡県大川市の日帰り入浴施設・大川温泉はフルボ酸を含むモール泉として注目されている。
  • モール泉の分布は別府湾に沿って広がっており、大分市内の温泉銭湯にも多い。
  • 大分県別府市の別府温泉北浜地区の旅館群の源泉の中にはモール泉が湧き出すものがある。